角田晋也(RIMEP会員、JAMES理事)の呟き-続-

**********つぶやき、その4**********
サラリーマンになれば生計を立てるために家業を継ぐ必要がない時代になってから
何十年も経ち個人事業主を街で見かける機会が格段に減った。
家業を継がずにサラリーマンになる若者が圧倒的に多い時代が
昭和50年(1975年)頃から何十年も続けば当然の結果である。
家業が生計を立てるために必要だった時代には養子を迎えてでも
事業継承して子どもに養ってもらわないと
現役時代によほど蓄財しない限り隠居後の生活が成り立たなかった。
ところが近年,例えばパソコン1つで稼いで生計を立てる人が増えてきた。
パソコンに依存する起業が万人にお薦めかどうかはさておき,
家業を事業継承して企業年金替わりに家業の儲けの一部で
隠居生活するというパターンを見直してもよいのでは?
これなら現役時代に充分蓄財できなくとも
インフレで貯金が目減りしても
事業継承がうまく行っている限りにおいては問題ない。
サラリーマンにとっては子どもがいることによる経済的インセンティブがあまりない
ことも少子化の一因になっているのかもしれない。